見事、転職に成功をしても、その会社に入社後に「アレ?なにか違う」と思うことはよくあることです。
転職というのは転校や引っ越しと同じようなもので、
それまでいた環境とは全く違う環境に飛び込むだけにのことです。
ですから、思い描いていたイメージと現実との間には多少のギャップは常に生じて
当たり前なのだという事を覚えておいてください。
ですから、「なんとなく思っていたのは違う」というただ漠然とした違和感から、
「この転職は、失敗だった……」と思い込んでしまうのは早計なのです。
むしろ、そこであなたが感じている「違い」をあなた自身がうまく吸収する術を
身につけておくことの方が重要なのです。
うまく吸収することさえできれば、その違和感は少しずつ解消されていくのです。
それはあなたがその会社に「馴染んできた」ということになるといえるでしょう。
これが転職を成功させるためのポイントのひとつといえるでしょう。
そして転職先での違和感を解消する方法として、あなたとあなたの周囲の方の
お互いが歩み寄る姿勢が欠かせないません。
以前とはとは違ったルール・方式をあなた自身がまず受け入れる力が不足していると、
周囲の方の歩み寄りもないままに物別れになってしまうという状態になりかねないのです。
後から入社したのはあなたです。
まずはあなたがその会社のルール・方式を受け入れなければ、
既にそのルール・方式で働いている周囲の方の歩み寄りがないのは当然のことなのです。
ある精神科医は、「ここでいう柔軟度とは、他人に対する同調性、
すなわち相手にうまく沿える力といえます」とおっしゃっています。
あなたが入社後に同調性を発揮しなければならない対象としては、
「目上の人=上司や先輩」と「目下の人=部下や後輩」の2つに大きく分けられます。
「自分はどちらに共感・同調をしやすいか人間かということを自分なりに分析しておくと、
周囲と歩調を合わせやすくなります」精神科医の方は続けておっしゃっています。
ご自分がどんな人間かということは、あなた自身か一番よくわかっている事でしょう。
ですから分析は容易な事です。
例えば、後輩には親切で優しいのに上司には批判的という人は、
「目下の人により同調しやすい」タイプといえるのです。
こういう人が転職先で上司から自分の意に沿わない仕事を指示されたりすると、
他の人では感じることのない大きなストレスを感じる場合があるのです。
ですが、そのような「目下の人により同調しやすい」タイプの方はちょっと考え方を少し変えてみて下さい。
その上司の方にも更に上司がいても、その上司も誰かの部下なのです。
そのことに気付けば「目下の人により同調しやすい」タイプの方でも、その見方は変わってくるでしょう。
また、「目上の人に同調しやすい人」ならば、
魅力的な社長や尊敬できる上司いる会社を選ぶことも転職を成功に導く手段と言えます。
柔軟度が低いという人は、こんなふうに自分の同調性がどのタイプかを軸にして
転職の戦略を練ることを頭に入れておくというのはよい手段といえます。